大阪企業人権協議会サポートセンターから講師をフラワーホームにお招きし、「人権についての基本的理解」の研修を行いました。
人権と聞くと硬く難しそうに思いましたが、講師の太田先生のお人柄なのか、緊張せずに お話を聞くことが出来ました。
内容や冊子も解りやすく、介護職場で活用しつつ考えさせられるものでした。
スタッフも頷いたり、メモをとる様子も見られました。
太田先生ご自身も、介護施設での職場経験をされておられたとの事で親近感も沸きました。
それでは、受講したスタッフのレポートを、いくつかご紹介いたします。
スタッフAのレポート
【研修の内容や職場で活かせそうと感じたことや感想など】
・人権と聞くと少し難しいイメージがありましたが「人権とはお互いのことを理解し合うこと」と聞いて身近に感じることができました。
・人権とは全ての人のことであり職場内でだと入居者様・スタッフ・自分も含まれているというところで、無意識に省いていたため自分も当事者であるということを改めて認識することができました。
・高齢者の社会的孤立が自殺や生きていく尊厳を失うことに繋がると聞き、フラワーホームの入居者様でも仲の良い人と外出したり、趣味を精一杯楽しんでいる人、話せる人が少なくて居室に籠りがちになる人など色々な人がいるため、今後籠りがちになる人にも何か出来ることがないか考えていく必要があるのではないかと思いました。
・最後の方で、もし入居者様にトラブルが起こりそうな問題があり、こちらが改善案を出しても相手が拒否した際、どこまで配慮をしたらいいのか解決方法はないかという話で、
長に当たるような上の方からご家族様に伝える。そのときに、事実・何時に何があったかを客観的に伝えてご家族様にも理解を得る。(伝えるだけでも価値がある)
・介護関係は経験がある人と無い人との価値観のズレがあることを理解する。
・その入居者様には何かわだかまりのような心にひっかかているものや満たされないものがあるのか理解を深める(バックグラウンドを知る)
・普段と違うことをする。・何か出来たら褒める。・別の角度からアプローチしてみる。
というような話をしていただけました。
高齢者の人権の話としてだけではなく、最初に仰っていた「人権とはお互いのことを理解しあうこと」に繋がっていくことだと思ったので、少しずつでも実践していこうと思います。
こういった話を聞ける機会はあまりないため参加できて良かったです。
スタッフBのレポート
【研修の内容や職場で活かせそうと感じたことや感想など】
人権と耳にすると構えてしまいますが、それを感じさせない研修でした。
私が仕事上で気を付けていることは「差別」と「区別」の違いです。
フラワーホームの入居者様間でも個々に配慮する事や対応が違ってきます。
ほかの方が見た時に、特別対応に感じられないように個人情報にも配慮しながら明確な説明が出来るように気配りをしています。
認知力が低下の方にも可能な限り自己選択ができるようにスタッフ間で議論して、物事を見極め、その区分や順位をつけるように心掛けています。
・入居者様やスタッフの人生のバックボーンを大切に活かし、皆様方が楽しく生活ができるフラワーホームになるように心がけています。
・仕事の休憩中スタッフが「戦うゲームは嫌い、人を傷つけるから戦争も嫌い、ペンキを塗って陣地を広げたらいいのに」と話が出来ました。人権もどうすれば人を傷つけなくなるのか考えさせられました。
スタッフCのレポート
【研修の内容や職場で活かせそうと感じたことや感想など】
今回の研修を受け改めて高齢者の利用者様に対する尊厳を見直すことが出来ました。
介護従事者として日々の利用者様の生活を心身ともに、その人らしい生きがいをもった生活を送ることが出来るようサポート出来たらと強く思いました。
スタッフDのレポート
【研修の内容や職場で活かせそうと感じたことや感想など】
資料を参考に分かりやすくお話してくださいました。
知らず知らずのうちに人権や差別につながる発言や行動をしていないかを改めて考え直せる良い機会になったと思います。
・一人一人の個性を尊重する→押し付けてはいけない
・足し算や掛け算をする→力を合わせる
・この日にこんな事があった(いつ?何時?)→ご家族様を巻き込むなど
高齢者の方に尊厳のある人生、自分らしい人生を送っていただけるお手伝いを多少なりともできればと思わせていただきました。
講師の先生自身も親御様が施設でお世話になっていいるという方向から労いの言葉をかけてくださり嬉しかったです。
しかし自分だけではなくスタッフ皆の力があってこそなので、介護はチームワークが大切なので連携を取りながら、良い介護サービスが提供できるように努力していきたいと感じました。
フラワーホームでは今後も、スタッフの意識向上と継続的なスキルアップのために、さまざまな課題について研修や勉強会をしてまいります。