小正月の過ごし方

コロナ禍で、ご家族との交流も短時間となり、どこかフラワーホーム全体が寂しく感じ、スタッフが何かないだろうか?と悩んでいる中、入居者さまの中にも同じ思いの方がおられ、

「誰かに、やっても貰ってばかりはアカンねん!切り絵はどうや!」と普段から切り絵を趣味とされている入居者さまが、スタッフへ声をかけて下さいました。

スタッフも「いいね!やりましょう!」即答でした。


まずは絵柄を決める所からです。

2月は節分もあるし、コロナをやっつける為に豆まきに決定です。

「誰でも出来る絵柄でお願いします。」と切り絵が得意な入居者さまに伝えると、「解ってるで~え」と何か閃めかれたようで、ほんの数時間で豆まきの絵柄を制作されました。


開始当日は密にならないよう少人数での開催となりました。 

始まると、「これどこを切るの?」「これは何になるの?」など、少し戸惑いながらも集中されていました。


徐々にパーツを張り付けると「解かった、これはここやね」と指を動かし、切り絵を楽しまれていました。


同じ材料、同じ絵柄なのですが、不思議な事にお一人お一人の切り絵は表情が違っていました。

出来上がった鬼は何故か優しい鬼に見えます。

作り手の内面が現れるのでしょうか?


スタッフが「この鬼にコロナを退治して欲しいですね」と話すと「ホンマやね」と皆さま頷かれていました。

辛抱の中のお正月でしたが、あともう少し、スタッフと入居者さまで励まし合い、楽しく過ごせる事を考えて行こうと思いました。


軽快に卓球の玉が跳ねる音が聞こえてきました。

スタッフが見に行くと、入居者さまが卓球を楽しまれていました。

フォームが良いですね~!

屋内でも出来る事を見つけ楽しまれているようでした。


春が待ち遠しいです。

たくさんのチューリップが綺麗に咲く日が楽しみです。


チューリップは今はまだ土の下に隠れていますが、頑張って一日一日成長して行っているはずです。

フラワーホームの入居者さまもスタッフも、館内にコロナを持ち込まないために頑張っています。

すぐに終息するのは難しいでしょうが、自粛の効果等で感染が減少し、春には笑顔の花を咲かせたいです。