暖かい日が数日続いていたので、楽しいお花の植替えになると思いきや、当日は肌寒い中でのお花の植替えになりました。
入居者さまも防寒対策をされ、マスク着用で参加されました。
土を耕し、肥料を入れ、花と会話しながら植えました。
「今日は寒いな~」と、風で飛ばされそうな麦わら帽子を手で押さえながらお花を植えられる方や、「耕すだけならやるよ」と力仕事をしてくださる方や、
スタッフがレンガのレイアウトをお願いすると、悩みながらもご自分の感性を生かし配置してくださる方がいらっしゃいました。
「どの色が良いかなぁ~」と悩まれる方、
「デイサービスへ行くから、帰ってきてから楽しみね」と外出される方、
「どうや、精が出るな」と様子を見に来られる方、皆さまそれぞれ花壇を気にかけているようでした。
途中、風が強くなり一旦やめて昼から再開となりました。
冷えた体を、ホットコーヒーで温めながら、「長いこと生きると新しい花に出会えるね」と微笑ましい笑顔でお喋りされている様子が見られました。
すごく素敵な言葉だったので、胸が熱くなりました。
長く人生を歩まれているからこそ、沢山の新しいものに出会うことが出来るのですね。
そして新しいものとの出会いを喜びとして感じたり、誰かとその喜びを共有したりするのは素敵なことですね。
昼食後からスタッフと一緒に「掃除までが完成よ」と花壇の周りの掃除をしてくださる入居者さまもいらっしゃいました。
散歩から帰って来た方が「良い感じになった」と声をかけてくれたことで、お花を植えていた方も「そやろ~」と笑顔になり、お互いの心にも温かい花が咲いたように感じました。
夏はヒマワリの成長観察>>を行いましたが、今回はチューリップの成長観察をします。
球根が埋まっている場所が分かるようにスタッフが目印を付けました。
(若いスタッフは半そで!すごい)
上手く咲いてくれることを入居者さまも楽しみにされています。
全部で80輪のチューリップが咲く予定です。きっととても美しいお庭になることと思います。
コロナの状況で、お部屋で過ごされることが多い日々ですが、外の空気を感じ、身体を動かすひと時は良い時間ですね。
今回の花壇のテーマは虹です。
色の種類別に分けて虹の渦が出来ればと思いました。
今はまだ苗も小さく寒空の下、風が吹きつけるたび震えながら互いに身を寄せ合い、暖かくなる日を頑張って待っているように見えます。
コロナの影響で外出制限など入居者さまにも我慢をお願いしている状況にも似ていると感じました。
早くコロナが終息し、以前のように自由に外出でき、イベントや買い物ツアーやレクリエーションを開催出来ることを願っています。
冬の次には必ず春は来るので、コロナに負けないよう入居者さまとご家族さま、スタッフ皆で乗り越えようと思います。