スタッフが端切れで制作したテディベアを見ていただくと、
「いや~可愛いね。嫌なことも忘れそうやね。首がチョコンと傾いてるのが良いわ」など楽しく会話をされていらっしゃいましたが、「ご自分だけのテディベアを作りませんか?」とお伝えすると、「ぬいぐるみは作ったことないで」「ようするかな」と皆さま不安なご様子でした。
しかし「コースターも出来たから大丈夫!」とスタッフがお伝えすると、物つくりの心に火が付かれたのか、「出来ることならさしてもらうで」と布選びからスタートしました。
「どの布が良いかなぁ~」と迷う事も楽しんでいらっしゃるご様子でした。
作り方を見学していた方も、「私もさして。布はこれにするわ」とTシャツやハンカチーフを持って来られ、熱心に縫っていらっしゃいました。
耳・足・手など徐々に形が出来ると、お互いの途中経過を見ながら「この柄、良いね」など感想を言い合って、少しずつ形になって行くことが嬉しいご様子でした。
疲れが出ないか心配したのですが、「このぐらいの疲れが丁度よくてよく眠れたわ」と笑顔で話されていました。
出来上がると「自分の部屋に飾るよ。孫にはやらないわ」と愛おしそうに撫でていらしたのが印象的でした。
4体出来たので「4姉妹ね、若草物語だわ」と会話も弾んでいらっしゃいました。
制作に1か月程かかると予想していたのですが、皆さま途中で諦めること無く、無事、制作されました。
大変そうでしたがスタッフを見つけて「今日はクマさん作らないの?」と自ら声をかけてくださったので、楽しみながらオリジナルのテディベアを作られたのだなぁと嬉しく思いました。
出来上がったテディベアに、入居者さまがワッペンやリボンを付けて「うちの子」と呼ばれていたの見て、提案させていただいて良かったと嬉しい限りです。
入居者さまが勿体なくて捨てずに取っておかれたリボンやボタンも活用させていただきました。
出来上がりを見た方々が「これ売れるで」と感心されていました。
柄も形も可愛くて、本当に上手に出来ています。いつも持ち歩きたいぐらい可愛い出来栄えです。