手芸のお好きな方にコースターを編んでいただきました。
毛糸だけでも良いですが、布を丸く切り、周りを縫い絞り、真ん中にボタンを付けて、布でヨーヨーキルトを作りました。
「これがどうなるの?」「どうするの?」と不思議そうに縫われていらっしゃいましたが、数個出来上がると「可愛いね」と。
途中で他の入居者さまも参加され、「目が弱いから縫うのは出来ないけど色の配色は出来るわ」と、「この布には、このボタンがいいんちゃう?」と皆さまで色の配色やバランスを楽しみながら、土台の毛糸に合うヨーヨーキルトを選び、組み合わせていきました。
入居者さま同士、時折、先生と生徒になったりしながらお互いに作り方を教え合いながら、なごやかな雰囲気の中で取り組まれました。
数枚のコースターが出来上がると、キルトヨーヨーが足らなくなり、スタッフが
「また端切れを持ってきますね」と伝えると、皆さま笑いながら、
「仕事があることは良い事よ。でも今日はおしまい」と話されていました。
早速出来上がった数枚のコースターを食堂で使用すると、急須の安定も良く、他の入居者さまからも「可愛いね」と声があがり、「あなたも器用だと思うから作りにいらっしゃい」と入居者さま同士で誘い誘われするご様子も見られました。
制作された入居者さまがお食事後、笑顔の少し照れたご様子で「使ってたね」とスタッフに話しかけていらっしゃいました。
愛らしいコースターのお陰で、テーブルの上がパッと明るく暖かい雰囲気になりました。
今晩のお茶はいつもより美味しく感じられたのでは?と思いました。
お一人では作業する気持ちになれない方も、数名で集まって「ここどうするの?」などと入居者さま同士で教え合いながらだと、意欲も湧いて来られるご様子です。
「人が出来ることは自分も出来る」「いくつになっても努力は必要」などのお言葉も聞かせてくださいました。
とても前向きで、頑張ろうと思う気持ちが沸いて来るような言葉だと思います。
皆さまの笑顔に癒され、楽しく仕事に取組めました。